革命-その5(練習曲の練習とは and 格好いい終わり方)

「革命のエチュード」
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全体を繰り返して弾く練習をしています。テンポはやや遅めです。不思議なものでこうやっていると徐々に弾けるようになってきました。本来練習曲なので繰り返すことによって技術を向上させるように書かれていると思います。一番苦労しているのが下記の部分です。


さすが、ショパンが書いた練習曲。高い芸術性を保ちつつ、弾いているうちになぜかだんだんと弾けるようになってきたようです。ブログ的には書くことがあまりなくて困るのですが、どうも反復練習・スローテンポ練習が良いようです。正確に弾くにはやはりリズム変奏が効果的です。

それにしても、最初は絶対に無理と思っていました。特に16分音符で音が時に2オクターブ以上跳んでいるところ、上の楽譜では2段目の冒頭ですね。ここは2オクターブ。これはもちろんまだインテンポでは弾けませんがかなりいい線まできました。この調子で続けていけばテンポは幾分遅めになるかもしれませんが何とかなりそうな感じです。

一方で、最初は大丈夫そうに思っていたのに、テンポが上がると上手く弾けない部分が出てきました。例えば以下の部分です。

2音の組が半音階で上がっていくフレーズです。ゆっくり目では問題ないのですが、テンポを上げると2音の頭の音が極端に目立ってしまいます。これは親指・人差し指に対して中指・薬指が弱いことに起因しています。コルトー先生はこの問題を解決する練習方法を挙げてくださっています。さすがにこれをそのまま書くわけにはいきませんが、要は各指の独立性を高めるようにする練習です。親指または人差し指を固定して中指や薬指を連打し、またその逆をやるわけです。

さてこれだけでは「コルトー版を買ってください」で終わってしまいますので、一つ気になった点を。

最後の下降音型に入るところの強弱についてです。多くのピアニストは1拍目はその前から引き続いてpのままで、下降音型に入ったところからフォルテシモで弾いています。ですがコルトー版では上掲の楽譜の通り、1拍目ですでにffになっています。エキエル版を見ていないのですが、もしかすると新しい版では冒頭ではなく下降音型に入ってからffになるように書かれているのかもしれません。

ですが私はあえて冒頭がffの方がカッコイイと思ってそのように弾いています。ここはド・ミ・ソの和音ですが強く弾いてペダルで延ばします。そして下降音型の「ラソミド・レドシソ」つまり長さにして2拍くらいはペダルを踏んだままにします。そうすると特にソミドの部分がド・ミ・ソの和音に溶け込んでとてもいい感じです。単なる素人のお気に入りですが、是非一度お試しあれ。

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