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第二主題といっても一度しか出てきませんね。第2楽章は、A-A’-B-A-C-C’-A-A’’-Codaとなっていると考えます。Bには移行部も含めています。ですからB全体がちょっと長めの移行部と考えて、主題というほどではないと見ることもできます。この中にターンが何度か出てきます。その中の最初に出てくるもの(赤丸1)を引きやすくしたいと思います。
なんだか練習しているうちに意識しなくても弾けるようになってきましたが、最初は全ての音がうまく鳴りませんでした。下記が普通に弾いた状態。
なかなかうまくいかなかったので、ターンしている形に指を合わせてみることにしました。この場合、肘を右側に少し出すと指の形がピアノのキーにぴったりと収まります。何度も練習しているうちに手首の動きだけでも、かつ最初ターンに入る瞬間だけでも少し右に動かしてやるととても弾きやすいことに気づきました。非常に微妙なのですが下の動画と比較してみてください。
いかがでしょうか?ごくわずかですが全ての音がはっきり均等に鳴っているように聴こえませんでしょうか?
それに続くターンと装飾音符の連続は、繰り返し練習するのが一番だと思います。最初はぎこちなくても、だんだん滑らかになってきます。多少装飾音符(赤丸2)のために左手にタイムラグが生じますが(つまり遅れますが)、プロもそのように弾いているのでベートーヴェンの意図とも合っているのでしょう。
といっても、最初の動画を見るとわかるように、まだまだ滑らかの域には達しておりません。全体として難易度の低い楽章ですから、こういったところはきっちりと押さえておきたいと思います。
もうすこし弾きやすい方法があるのかもしれません。最初があまりにもひどかったものですから、ある程度弾けて満足してしまっているところもあります。工夫を重ねてみたいと思います。