ラ・カンパネラ – その27(運指と暗譜)

「ラ・カンパネラ」
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今は60小節目までを前半として練習を繰り返しています。

さて、31小節目あたりからはさすがに「跳躍」なので、しっかり暗譜する必要がありそうですね。運指については以前「マルカートなので、高音側は4、つまり薬指で」と書きましたが、Youtubeで見る範囲ではプロは小指で弾いていますね。やはり独りよがりなのでしょうか?もっとも手の大きさや形によって運指は変わりますし、某ピアニストも「正しい運指というものは必ずある」とおっしゃっていらしたので、自分の手に最適な運指を見つけることにしましょう(ドビュッシーはこの観点から自筆譜には運指を書いていないそうです)。

現在のところ、私は下記のように練習していますが、まだ確定しないと感じています。

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と、非常に見にくいですね。白鍵では小指、黒鍵では薬指としています。しかしまだ調整中で、要は「跳躍の際手首の位置を極力大きく動かさない」で済む運指を考慮中です。

この個所では楽譜を見ている余裕がありませんので、苦手ではありますが暗譜します。が、次の音の始まりを見失いがちです。メロディーはよいとして、他の部分はこのような構造になっています。

31小節目からの構造

この場合、レ♯とソ♯を探してしまいがちですが、ソ♯はオクターブの違いこそあれ(実は右手でも鳴っているのですが)連続していますし、特に探してしまいがちな左手のレ♯を見つけやすくなると思います、二回目も同じ構造です。

これを頭に入れておくと画面に目を移さなくてもすむので非常に楽になります。

歳とともに暗譜も難しくなってきました。人によっては楽譜そのものを写真で撮ったように頭の中に入れてしまうそうですが、そんなことができるなんて考えも及びませんでしたし、自分にはできませんでした。私は手に覚えさせる仕方でこれまでやってきましたが、何とか覚えられるのではないかと楽観的に考えています。「月光」もほぼ、覚えられたようですし。

もちろんリヒテルのように、暗譜でなく楽譜を前に演奏するのがよいという考えに私も同調いたします。問題はリヒテルのように譜めくりをお願いすることができません。

ただ「本当に」暗譜できると、演奏に集中できることは事実なのですが。それもきちんと楽譜を読み込んだうえでの話ですね。

ところでラン・ランのラ・カンパネラをYoutubeでご覧になられましたでしょうか?彼が良いピアニストであることは認めていますが、このビデオは「曲芸」ですね。聴衆が途中で拍手してしまっています。リストの生演奏を聴いてみたいですね。

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