革命-その4(冒頭・続き)

「革命のエチュード」
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「革命」の冒頭部分の続きです。弾きやすくするヒントになればと思います。例によって誰にでも当てはまるわけではありませんので、あくまでご参考に。

さて「ショパン、練習曲・作品10の12」の冒頭を録画してみましたが、ほとんど進歩は見られませんね・・・(汗)。わずかに最後の下降スケールの部分で両手がばらけるのが改善された程度です。少しペダルを踏み過ぎです。


いかがでしょうか?って聞かれてもなんとも言えませんよね。とにかく弾けるようになるのはまだ先、ということですか。

それで終わったのでは何の情報にもなりませんので、練習中に気づいたことを少し。

まず、この部分を弾く左手は指を少し伸ばした方が弾きやすいようです。先回書いたように、まず薬指と中指の滑らかな連携と安定性はとても大切です。が別の要素として、指を丸めると各々の指が絡まるように動きが阻害される感覚がありました。指を伸ばすことで それを防ぐことができるように思います。
といっても私の場合、ピンと伸ばすわけではなく、ごく軽く曲げてはいます。この辺りの加減は個人差があると思いますので、ぜひ手の形を変えて試してみてください。きっとベストな形があると思いますよ。

別の点としては音型をどこで切るかです。以前書きました「ラソ・ファレミレ・シソラソ」とカウントするか「ラソファレ・ミレシソ」(楽譜・赤いラインで示した)とカウントするかの違いです。楽譜通り、かつアクセント記号に従うならば前者が正解です。耳に聴こえるのは後者です。後者の方が弾きやすいかもしれません。

練習していくうちにどちらも容易になったと書きました。それで今度は楽譜通りを意識してアクセントを付けつつ弾いています。ただし、録音してもさほどアクセントは感じられません。これはCDを聴いてもそうなので問題点にはならないでしょう。
とはいうものの、最後に下降スケールを繰り返しながら上昇していく部分(下の楽譜)では、後者のイメージ(赤いライン)、つまりスケールを意識して弾いています。

本来の楽譜では、全体はクレッシェンドしつつ、赤いラインの一単位毎にデクレッシェンドして弾くように指示されています。なかなかこの抑揚は表現しずらいですね。頭の中でイメージはできるのですけれども。
それで私は、赤いラインが始まる音符をやや強めに弾くように意識しています。残念ながら動画を見る限りはそのようには聴こえませんね。少なくとも今まで聴いた演奏の中で、このデクレッシェンドを表現したものに出会ったことはありません。ので、いいことにしましょうか。

次回は別の箇所について触れましょう。あまり一所に留まっていては練習も面白味がなくなってしまいますので。

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