さて、ノクターン第2番も一段落したことですし、次の曲を選ぼうとしています。ラ・カンパネラも継続的に練習していますが、今受けている点滴の治療で腕に痛みがあり、あまり無理はできない状況です。ラ・カンパネラを取り上げるとアクセスが増えるので、関心が高いんだなぁと思いますが、練習は一進一退の攻防が続いています。
本当はやりかけたショパンの「即興曲第1番」があるのですが、ちょっと関心を失ってしまいました。同じように、ドビュッシーの「月の光」を考えたのですが、これは若いころ弾いていた曲でなんとなく飽きてしまったような感じがします。ピンときません。というかイメージをなくしてしまいました。
今真剣に候補としているのがベートーベンのピアノソナタ「熱情」です。これの終楽章を演奏したら盛り上がるかな(自分の中で)と思っています。これも若いころ挑戦しましたが、きちんと仕上げることができませんでした。今度は園田隆弘先生の校訂譜がありますので、それでチャレンジしてみてはどうだろうかと思っています。
まだ、右手が速いパッセージに耐えられないのでゆっくり譜読みの段階ですが、園田先生の運指は思いもよらないもので、かなり戸惑っています。逆にこの運指で弾けるようになるのだろうか?かえって難しくなっていないだろうか?と首をかしげています。でもしばらくゆっくりと続けてみるつもりです。今週は病院にいるので練習できないのですが。
園田先生の運指の指示はコルトー先生のように細かくありません。要所要所にのみ書かれていて、後は自分で考えなければなりません。先生の運指に合わせるためには書かれていない運指も自ずと決まってきます。パズルのようです。いっそ全部に運指を書き込もうかとも思いますが、ずぼらな私のことですからやらないでしょう。
正直なところ、第1楽章の方が弾けるような気がするんです。学生の時はなんとかかんとか、じゃないどうにかこうにか弾いていたように思います。終楽章には途中かなり難しいところがあって、そこはごまかしていたような気がします。
終楽章は最初から飛ばすとコーダが大変なことになります。結構パワーも要求されます。力で弾こうとすると。最初に聴いたのはギレリスのレコードでした。子供の頃、母が好きでよく聴いていました。鋼鉄の手で弾く物凄いパワーです。
私も個人的にはベートーベンのピアノソナタの中で一番好きです。彼のソナタはどれも素晴らしいですが。
そうそう。ついでといっては何ですが、ショパンのノクターン「遺作」を借ってきました。お、関西弁や、このパソコン。買ってきました。全音のピアノピースです。実のところコルトー版が「遺作集」として日本語で出ているのですが、殆どアドバイスがなく、「技術的に難しいところは何もない」などと書かれているので、本当は運指を参考にしたかったのですが価格の関係でこちらにしました。
しかしですね。確かにほとんどの部分は決して難しすぎることはないです。でも何ですか最後のスケールは!聴いていて「速いな」と思ってはいましたが、譜読みして本当の速さがわかりました。尋常ではありません。それはプロのピアニストなら音階の練習などいやというほどしているでしょうから「難しくない」のかもしれませんが、どう考えてもインテンポでは弾けません。半分のテンポでしばらくスケールの部分だけ練習してみましたが、いったん玉手箱にしまいました。
でも美しい曲ですよね。ちょっと暗いかな。どういう場で弾いたら良いかシチュエーションが思い浮かびません。故人を偲ぶ会、なんてね。最後に光がさすのが救いですが。
さてそんなわけで、ラ・カンパネラの練習方法も出尽くしてきたようなところがあります。後は地道な努力あるのみなのでしょうか?どなたかピアノの先生、教えてください。私はこんな風にしている、というコメントでも頂けると嬉しいです。
今はとにかく「あきらめない」ことだと思っています。何がどのように弾けていないのかがさらにだいぶんはっきりしてきました。だからまだネタは尽きていないと信じています。
とはいえ完全に克服することは無理だと思うので、その箇所の指摘と練習方法を今後も取り上げていきたいと思っています。よろしくです。