このページには広告が含まれています。
無理そうなところもゆっくりゆっくり練習すればいけそうな気になってきました。要はその日その日の調子一つなんですね。それで「どうしても無理そうなところ」についてはまた後日。
さて以前、三連符を引くためのヒントとして、「親指と人差し指を立てる」というアイデアを紹介したことがありました。
この場合右手の運指は、2-1-5 となるでしょう。その繰り返し。
指を立てるというアイデアはよかったと思っていますが、私のように手の小さい人にはかなり無理がありました。
コルトー先生も 2-5 でオクターブを弾く練習を推奨しておられたので、見当違いではないと思っていました。ですが先生には別の意図があったようです。
まず、以下の動画を見てください。
これは、ごく普通の感覚で 2-1-5 を使って弾いているところです。はっきりとわかるのは、5 の指で弾くときに 2 の指がつられて右に移動してしまうことです。そうなってしまうと、次の三連符の頭の音を弾くのに大急ぎで 2 の指を左に戻さなければなりません。このタイムラグが問題だったのです!
そこで以下のように弾きます。
つまり指を立てるというのは行き過ぎで、2 の指を極力元の位置近くに留めなさい、ということなのです。そうすることで私のように手が小さい人でも、可能な範囲で 2 の指が次の三連符の頭を弾くために戻る距離を縮めることができます。
練習の仕方は同じで下記のようになりますが、意識の持ち方はだいぶ違うことになります。
いかがでしょうか?2-5 の指を十分に開く練習と曲をゆっくり弾く練習をすることで、三連符の頭二音がはっきりと分離して聞こえるようになります。
しばらくこの部分を練習してどのように成果が出るか試みてみようと思います。