今回も、ミスについての考察です。
何故か続けて演奏するとミスしてしまう箇所というのがあります。私の場合は下記もその一つです。
では、全然弾けないのかというとそういうわけでもありません。
その箇所だけ弾くと特に問題はないようです。テンポはゆっくりですが。
これは、1回目と2回目で、オクターブ違うのは問題ないとして、ラの音に1回目は♯(デフォルト)、2回目は♮が付いているところに微妙な違いがあります。それで、続けて弾くと違和感が間違いを引き起こしてしまうようです。
1回目
2回目
これに類似した個所はたくさんあります。要注意ですが、後に続く部分が最初に演奏される部分に引きずられないようにする必要があります。それにはやはり後に弾く方だけを繰り返し練習するしかないかな、と思っています。無理なく違和感なく演奏できるようになったら、前の部分とつなげて演奏してみます。それでも引きずられるようでしたら再度、後の側を練習します。たぶん前に出てくる側は弾けるようになっているでしょう?そちらがしっかりできているからこそ後方に影響があるのではないでしょうか。場合によっては前方がしっかりできていないため、余裕がなくなっているということも考えられます。この場合は、前後別々に安定して弾けるようきっちり練習が必要ですね。
ちょっと修行のようになってきて、面白くない、と思われる方もおられるかもしれません。でもきっと弾けるようになります。要は本当に弾けるようになりたいかどうか、ということだと思います。
この曲は多くの人のあこがれだそうですが、自分としてはもっと挑戦してみたい曲がたくさんあります(もちろんもっとやさしい)。リクエストがあったので頑張っている、というところもあります。が、練習するうちにだんだん曲のよさがわかってきました。クラシックってそういうところがありますね。CDなどで何度も聴いているうちにとりこになってしまう曲というものがあります。最初はそれほどでもないのに。これは曲に深みがある証拠なのでしょうね。ラ・カンパネラも最初のうちは、何か技巧をひけらかすのが目的のような感じがして少し引いていましたが、噛めば噛むほど味が出ると言いますか、ただ弾けば良いというものではないことはわかってきました。
まだ全然弾けていないのに生意気ですが、結構表現に幅を持たせて演奏できるように書かれているのが見えてきたところです。「とりあえず弾ければ形になる曲」というのもあるような気がしますが(プロならそんなことは言わないでしょうか?)、とにかくカンパネラは弾くだけでも精一杯なのに、さらに表現を求めてくるのできついです。もっとも音楽ってそういうものかもしれませんが。