タッピングによる練習とは

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少し病気をしまして、ここ一月半ほど全くピアノに触る機会がありませんでした。おそらく「ラ・カンパネラ」は遥か彼方に行ってしまったに違いありません。また一からのスタートだと思うと少々気が重いのですが、ゼロからのスタートではないと思って、いましばらく静養してから再開します。

さて、表題の「タッピング」とは何でしょうか?「奏法」のことではありません。練習方法です。ギターとも関係ありません。これはかのグレン・グールドも実行していたとかで、私もWebで知ったのですが、なかなか効果的だったのでご紹介します。ショパンのスケルツォ第二番の中間部に出てくるアルペジオに適用したら、うんと引きやすくなりました。当時の動画はないのですが、下記の部分です。

さてその方法とは…。


その前に、このような速いパッセージを引くときは、均一に弾けるようになるために「リズム変奏」を繰り返し行うのがとても有効です。これまでも何度か強調してきましたが、本当に効果が上がります。

で、均一に弾けるようになったら試してもらいたいのが「タッピング」です。ピアノは頭の中で歌いながら弾く人も多いと思いますが、これくらい速いと追いつきません。それで、指を脳にしてしまおうという発想です(本当か?)。

まず右手をパッセージの最初の位置に置きます。そして右手では弾かずに、左手を使って右手の指をタップして音を出します。右手は力を入れずに、ただ単に弾く鍵盤の上に置いておくだけにします。当然右手指を動かしはしますが、それは単に次の鍵盤の上に指を置くためだけです。弾く力はあくまでも左手で上からタップするのみです。

もちろん速くは弾けません。ちょっと地味な練習ですが、何度か繰り返していくうちに右手が鍵盤の位置をしっかり覚えるようになってきます。

では普通に弾いてみましょう。効果には個人差があると思いますが、どうですか?指が自動的に動いていくように感じませんか?私は一番調子のよかった時には何か操り人形のように指が勝手に演奏しているような感覚になったのを覚えています。その時は相当な速さで弾くことができましたが、一音一音を意識することはありませんでした。

そんなバカなと思われるかもしれませんが、私の場合は実感がありました。当時は録画などしていませんでしたので客観的な証拠に欠けるのですが。大した苦労はしませんので試してみることをお勧めします。脱力にもつながるので一石二鳥ではないかと。但し効果が証明されているような種類の練習法ではないとは思います。

まだ、ラ・カンパネラには適用していません。機会があればしてみたいと思いますが、この曲ではかなり骨が折れそうです。跳躍が多いので。とにかく練習を再開するのが不安です。どのくらい後退しているのかがとても気になります。でもストレス解消のための練習ですからね。そういうことを気にしていてはいけないのでしょうね。

というわけで、ラ・カンパネラ情報はまだしばらく遅れることをご了承ください。今後ともよろしくお願いいたします。

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