ラ・カンパネラ – その32(105小節目からの「練習課題」は跳躍ではない?)

「ラ・カンパネラ」
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カンパネラの難しさは、以前にも触れましたが「課題」が次々と変わっていくところにあります。一つの技術を練習してもそれを使う部分はとても短くて、すぐ次の技術へと移ります。一つの「課題」がほんの数小節しか使われないことはざらにあります。一つ一つの「課題」を克服して(多すぎますが)、最後にその遷移に対応できるよう練習していく必要があります。

さて、では以下の105小節目からの練習は「跳躍」なのでしょうか?

 

 


ずっと跳躍だと思っていましたが、どうもこれは「手探り」が課題の様な気がしてきました。確かに赤丸印をつけたところは跳躍しているのですが、それ以外はこの曲の中ではさほど跳躍しているとは言えません。というか、他でもっと大きな跳躍を練習しています。

確かに難しいことには変わりはありませんが、跳躍の意識をいったん払いのけてみると別の景色が見えてきます。2小節目では手指の感覚を覚えさせるのが良いようです。目一杯手を広げる箇所もありますが、左右の手が接近した位置と離れた位置(特に接近したときの感覚)をしっかりと把握できるとその後も動きやすくなります。そして3小節目では、正しい運指をしていれば「手探りで」次の音を狙うことができます。

もちろん、言うは易く行うは難しですが。

ちょっとしたヒントになれば。

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