ラ・カンパネラ – 雑感

「ラ・カンパネラ」
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改めてプロフェッショナルの演奏を聞いてみました。うーん、確かにハードルは高くなりましたね。でも、自分の弾ける範囲で弾けばよいと思っています。

作曲者リストの人となりはどんなだったのでしょうか?同時代のショパンと比べられることもあるようですが、リストはどちらかというと派手で交友関係も広い。彼を陽とすればショパンは陰?
なんとなくもの静かなショパン像を描いていましたが、ショパンをまじめに勉強してみると彼がちっとも陰の人ではないことが分かりました。非常に熱い人間です。ただ体はあまり丈夫ではなかったみたいですが。
一方のリストは元気バリバリの印象を受けます。リストは加齢とともにぐっと真面目な人になっていったように思えるのですがどうでしょうか。


二人とも大きな手をしていたようですね。

これは勝手な想像ですが、リストとショパンはお互いに互いをうらやんでいた、いや尊敬しあっていたのではないでしょうか?
ショパンにとってリストの超絶技巧は圧倒的なものであっでしょうし、一方作曲家としてのショパンの優越性をリストは認めざるを得なかったのではないでしょうか?本来比較するものではないのですが。

リストは「ラ・カンパネラ」に到達するまで何度も校訂を繰り返しています。初めの版は技術的には非常に難しかったようです。それで聴衆は「感心」はするものの「感動」はしなかった、そのことにリストは不満だった、とWebの記事で読みました。

現在私たちの聴くラ・カンパネラは、かなり易しく(リストにとって)なっていて、より聴衆の感動を呼ぶものになっています。ということは、彼にとって「難しい」ことは最優先事項ではなかったということになります。自分の技量をひけらかしたかったわけではなさそうです。

そんなわけで私は極力リストの指示に従って弾いてみたくなりました。
「感動」をもたらそうとして作曲し、派手さがいくらか薄くなったとしても作品としての質を優先したリストの姿勢に敬服したからです(私が思っているだけかもしれませんが)。

いったいどこまで弾けるようになるのかわかりませんが、もうしばらく悪あがきを続けてみます。

しかし、ハードルがかなり高いので、易しい曲を並行して練習したいと思いますが、何か良い曲はないものでしょうか?

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