なかなか練習ははかどりません。が、譜面ずらが優しいところから手を付けています。
ある意味では終結部に入って右手がオクターブでメロディーを弾くところに入ると、比較的弾きやすいですね。曲の最初のほうがかえって難しいくらい。
それでも、しっかり暗譜しないとなかなか練習にはなりません。
跳躍箇所の弾き方で、コルトー先生から一つヒントをもらいました(瓢箪から駒)。
メロディーが低音側にある場合には、高音部(装飾の鐘の音ですね)は小指で引くこと。
逆にメロディーが高音側にある時には、高音部は薬指で引くこと(低音側が装飾になります)。
(2016.9.19 訂正)
面目ありませんが、薬指つまり4の指を使うと思っていた個所は、実は”4”ではなく、”^”つまり「マルカート」記号でした。ですからその意味は、「音の一つ一つをはっきり奏する」ということになります。大変失礼いたしました。
ただし、私はこの箇所での4の指が意外と効果的に感じています。この先どうなるかわかりませんが、しばらく4の指でいってみたいと思います。
薬指は小指よりずっと力を入れることができるんですね。それで、メロディーが高音部にあるなら、メロディーを浮き立たせることができるように薬指を使いなさいということのようです。
丸を付けたところが目立たせる必要のある音符です。赤丸は薬指、それ以外の高音側は小指となります(当然ですが青丸は親指)。この範囲では常にソ♯が装飾の鐘の音です。
しかし薬指を使うと跳躍するのに不利になるのでは?と思われたのではないでしょうか。
実はここに意外な事実が。
実験してみてください。親指と小指が180度になるように開いて机に押し付けてみてください。何センチ何ミリ開きましたか?印をつけてもいいですね。大体でよいです。
さてお立会い。今度は親指と薬指が180度になるように開いて机に押し付けてみましょう。比べてどうでしたか?
何と、ほとんど変わらないか、薬指のほうが幅広くなかったですか?個人差はあるでしょうが私は薬指のほうが幅広いです。
では、いつも薬指を使う?いえいえ、親指にメロディーが来るときは、高音部は小指で弱く弾くべきで、強い薬指は使わない、ということです。例えば曲の初めの部分ではそうなります。
楽譜によっては、跳躍個所の高音部が常に小指を使うようになっているかもしれません。
ぜひコルトー先生のアドバイスを取り入れて、響きの違いに耳を傾けてみてください。