ラ・カンパネラ – その37(中間部の進み具合)

「ラ・カンパネラ」
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練習については、あまり新味のある話題は出てこなくなりました。スピードを落として丁寧に練習していく必要がありますが、ここへ来るとあまりリフレッシュ効果が期待できない、つらいところかもしれません。

とりあえず、最後までなかなか弾けていない部分をテンポを少し上げて弾いてみることにしました。まだまだ課題がありますが、動画を見ながら検討してみましょう。



まだまだテンポを上げるには至っていないことはわかります。どのあたりに問題があるでしょうか?

まず、同音連打がうまくできていないというか、速さについていけていません。YouTubeで辻井伸行の演奏を見ていると、指を高く上げて元気よく連打しています。手の筋肉のつき方からしてもう違うでしょうから仕方ないので、あまり参考にはなりません。シフト・ペダルを踏んで弱音で弾くように楽譜には書いてありますが、私の場合、大きく指を動かすことができないので自然にPになっています。


この右手の高音部分ですね。指遣いは間違っていませんから速度を落として練習するのが一番のようです。

次に気になるのが、下記の部分です。


ここで高音部がトリルになるわけですが、実際トリルだけを抜き出して弾こうとしても弾けないので、このままではまずムリです。これはリズム変奏などを含めて、じっくりと取り組む必要があります。右手の下降部分は親指だけで弾くようにコルトー先生は指示されていますが、この部分がある方が、単体でトリルを弾くより楽に感じます。左手は馴れの問題ですね。テンポがよろよろしてますが。


この部分はそう悪くはないと思います。左手がしっかりしてくれば大丈夫でしょう。


スケールはだいぶいい線まで来ていると思うのですが、いかがでしょうか?意識しているのは、A♯を4の指で、C♯を3の指で弾くように「狙って」弾く、ということです。特定の音を目標に狙う練習は、トランペットの教則本で見ました。この二か所を上り・下りに意識するとかなり安定して弾けると思います。

長い下降音型はなかなか一定に弾くのが難しいですが、ゆっくり弾いて、もし同じ個所で引っかかるようでしたらリズム変奏を試みるのが良いでしょうね。

上昇音型は、もうちょっとうまく弾ける「時」もあるのですが、思いのほか難しいです。私がコツだと思うのは、特に両手を使う部分に入ったら、とにかく「軽く」「力を抜いて」弾くことだと思います。力が入っているとバラバラになることが多かったです。気が付いてからはかなり揃うようになってきました。

苦労の連続ですが、この辺りまで来るとだいぶん楽しくなってきました。時にはコーダの部分を(やや粗いですが)思いっきり弾いてストレスを発散させています。あとは「跳躍ではなく感覚で」の部分がもう一つの壁です。以前に視線について書きましたが、思ったより人間の視野って広いんですね。もう少し全体を見渡すことができそうです。それはまたの機会に。

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