どうもこのところ自分が弾いているところをただ流しているだけのようですが、かなり苦戦しています。実際のところ途切れてしまうので動画も部分部分しか取れません。コルトー版の練習譜に書かれている運指は素晴らしく、非常に弾きやすいものになっています。一部、こだわりと言いますか、響きに違和感が出ないようにするためにやや難しい運指になっている部分もありますが、効果を考えると納得です。
今一度速度を落として、安定したテンポで練習しなければならないことはわかっているのですが…。動画はこんな感じです。
またぶつ切れですみません。改めてここまで来るのにだいぶんかかりました。速いパッセージの弾き方は、やはりとにかくゆっくり正確に弾くことです。割り切れない数で連符が入っているところは、まず左右の手でそれぞれしっかり弾けるようになってから合わせます。頭で数を数えてみてもばらけます。場合によっては、一拍におおよそどの程度の音符が入るのか数えてみるのもよいでしょう。特に最初のうちは左手はテンポをあまり揺らさずに弾くとよいと思われます。
ただし、多くのピアニストたちはこれらの長い連符を自由に弾いています。あまり左手のリズムに固執する必要はないようです。と言うと無責任な感じですが、皆かなりフィーリングで弾いているなぁと感じます。厳格さは似合いません。
注意すべきは、先頭にプラルトリラーが入っている連符ですね。プラルと連符ははっきり分ける必要があります。その分プラルの速度が求められるかもしれません。
それでコツとしては、まず左手のテンポを固めてからその上に右手の連符を載せる練習をする。右手は独自にリズム変奏を使って均等に弾けるように準備しておくのが望ましいでしょう。テンポは遅め。
感覚で連符が小節に収まるようになったら、テンポを揺らしてみる。これはCDやYouTubeなどを聴くと大変参考になると思います。そのうちに自分好みの揺らし方になります。
少々話は変わりますが、「即興曲」はピアニストによって表現の幅が相当に広いようです。テンポが超特急のものもあれば快速程度のものもあります。さすがに各駅停車にはなりませんが。そして、音量の変化もわずかだったり、やや大げさなものもあるようです。そうそう、速度変化もそうですね。比較的一定だったり、時々軽くブレーキを踏むような弾き方だったり色々です。それぞれに根拠があってしていることなのでしょうが、私たちも好きな演奏をまねても、独自に考え出しても構いません。とにかく自分が弾いていて気持ち良いなら聴衆に伝わります。今後とも弾いていて心地よい気分の良い演奏を心掛けていきましょう。