即興曲第一番-その9(中間部の続き)

動画あり
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先回動画がぶつ切れていましたのでその続きからです。

コルトー版の練習譜では…


半音階的に上がっていくことろの運指など想像もつかないような番号が書いてあります。もちろん、ふつう誰でもこう弾くだろうなぁという弾き方も否定はされていません。その方が弾きやすいということをメリットとして挙げています。

もう一つ並べておきますね。多少違うのがお判りでしょうか?ま、似たようなものですかね。

この辺り(運指)はぜひコルトー版を参照していただきたいと思います。日本語版は比較的安いですし、全4曲、「幻想即興曲」まで入っているのでお得感があります。このページにもAmazonのリンクがあります。アンプロンプチュです。

コルトー先生は比較的融通の利く教師でいらしたのだなと思うのは、弾きやすければこちらでもよいよ、と言って下さる言葉からもしのばれます。私がいつも、自分の手は小さい小さいと言っているように、コルトーも自分の手の形に劣等感を持っていたようで、そこここにそのことが出てきます。

苦手な分野に挑戦したくなる気質が人間には備わっているのでしょうかね。私も正直のところピアノよりは単音楽器の方が向いていると感じる時があります。でもピアノが好きです。なぜかはわかりません。そういえば、楽な道と険しい道がある場合、あえて険しい道を選ぶのが天才、と聞いた気がします。自分は天才ではないですし、大体が楽な道をほいほい選ぶ質ですから励みにも何もなりませんが、「好きこそものの上手なれ」とか「下手の横好き」とか色々矛盾した格言(?)があります。どちらも正しいと思います。せめてヘタウマになりたいと思います。

子供の頃は運指がそれほど大事と思っていませんでした。そのことに気付いていればもう少し進歩があったかもしれません。とにかくあきらめないでいれば、いつか(どんなに下手であっても)弾けるようになる。そう信じることが大切かもしれません。

私は今は練習自体を楽しんでいます。うまくいかなくてイライラすることもありますが、基本楽しんでいます。家族に聴かせる目標がありますし、なにより、自分がこんなにピアノが好きだったなんて気付きませんでした。

先生に付いて習っておられる方もいらっしゃるでしょう。時にイライラしても何故かやめない。それこそが音楽を愛している証しなのですね。

生活の中心にすることではないでしょうけれども、生活を豊かにしてくださる神様からの「音楽」という贈り物を大切にしていきたいと思います。

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