第一楽章で難しいのは、小指でメロディーを弾く所だと思います。
なんといっても他の強い指がリズムを刻んでいる中で小指の音符を目立たせるのは大変だと思います。小指に集中するあまり、3連符で音抜けをしてしまったりします。ベートーヴェンは3連符も小指もppだというので、ますます音が鳴らなかったりしてしまいます。
多くの演奏家は同じppでもやはりメロディーを若干響かせているようです。
特に問題になるのが下記の部分の右手(小指スキップ?の頭の音)ですね。
そこで秘策を一つ。といっても大したことではありません。
要は、右手のひらのバランスが小指寄りに行けばよいわけですから、小指側に傾けます。しかし手のひらだけでこれを行おうとすると、どうしても一本一本の指が気になってしまいます。そこで…。
右腕の肘を内側、つまりおへその方に寄せるのです。ラッシュの電車の中で腕を右側から押されているような少し窮屈な姿勢になりますが、肘を絞る、ということだけに意識を集中すればかなりメロディーが引き立ちます。
ずっとではなくスキップしているところだけで、他の部分は腕を楽にしていいと思います。
(16/06/22 追記)
アコースティックピアノの場合、楽器にもよりますが反応が強いので、内側に寄せるというよりも、右の脇を締める程度で十分な効果が出ます。それで動画ではわからないのかもしれません。ただし、他の人からそういう助言をもらったことはありません。とにかく響きに耳を傾けることを全身全霊をもって集中してください。
ただ、YouTubeで見てもそんな弾き方してる人見つかりませんねぇ。
でもですね、上記のように親指と小指でまずオクターブを弾いてから3連符の残りを弾いている人はいます。この弾き方ではメロディーと三連符がきっちり分離しないと思うのです。
最近動画がなくてすみません。
後ほど入れたいと思います。楽な弾き方なんですけどね~。
(次の日記に動画入れてみました)。
なんかそんな風に言われると、ちょっと試してみたい気持ちになりませんか?
え?ならない? なってくれたらうれしいです。