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練習は短い時間でもコツコツ定期的にするのが大事のようですね。
メロディーの謎、などといわくありげなタイトルですが…。
7小節目から下記のようになっています。
スラーは省略して書いていますが、このメロディーの最後のミの音(E)が一拍で終わっています。でもダンパー・ペダルを踏みっぱなしですから4拍、つまり全音符で書いてあってもよさそうです。
全音符で書くと続く3連符と競合するので形式的に避けたのか、でももしそうなら、最初の3連符で既にぶつかってしまっています。
当時の楽器は音がそれほど伸びなかったと思われます。ベートーヴェンはペダル踏みっぱなしで弾くように指示しているところからして、続く3連符の中に紛れてしまうことを見越してこのように記譜したのかも知れません。
しかし、この部分を4つの楽器(例えば弦楽四重奏)で合奏したとすると様相は変わってきますね。メロディーはぷつんと切れたような感じになるでしょう。それはそれで面白そうです。
というわけで、一拍目の終わりにダンパー・ペダルを一瞬上げて2拍目で再び踏みます。もちろんメロディーのE音はしっかりと弾き、3連符は朧げに弾くことが鍵です。そうすると弦楽四重奏っぽい演奏になります。
ただし、ベートーヴェンはダンパー・ペダルを上げることは考えていなかったでしょうし、単なる独りよがりなのかもしれません。そのような演奏があるかどうか探してみたいと思います。あるいは根本的に読譜間違いかも?
次回は替え指(指替え?)について考えようと思います。