月光 第一楽章-その6(我ながら変な指遣い)

「月光」
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第一楽章の最後の和音、右手ですけどどう弾かれますか?
ふつうはこうですよね。
B14-5Da
ところが、どういうわけかYAMAHA PF-500で弾くとことにばらつきが出てしまいます。ベートーヴェンはきっちりと、主音のド♯を3つ、ソ♯を2つ、ミを1つを全体の和音に含めています。ですから調和のよく取れたバランスの良い和音が聴こえるはずなんですね、本当は。
しかし、なぜかソ♯や、ミの音が前面に出てきてしまいます。
要するに下手なわけですが、下記のように弾いたらなぜだかバランスが取れました。
B14-5Db

明らかにおかしい、というよりこんな指の態勢取れないと思われるでしょう。


そう、実は1の指は指先で弾いているのではないのです。上から見るとこんな感じ。
ファイル_000 (1)
親指が見えていませんので他の指を離して手首の方から見るとこんな感じです。
ファイル_000

見づらいと思いますが、親指の第一関節(?)つまり指の側面で押さえています。
手をこの形にして鍵盤に重みをかけるとあら不思議、均等なppで和音が鳴るではありませんか。
たぶんこの電子ピアノのせいだと思います。アコピではまた違うと思います。

邪道と言われそうですが、このピアノではこう弾くことにします。

ペルルミュテールが校訂したラベルのピアノ曲など、相当指使いが作曲者指定のものと違っていて(ラベルはそれほど指定してしないと思いましたが、どうだったか?とにかく書き込みだらけです)、ほんとにこんな弾き方していいの?というくらい変わったところがあります。でもさすがピアニスト、グッと弾きやすくなりますし、響きもよくなります。

自分のイメージする響きを探っていく、それに尽きると思います。
第一楽章は特に楽しいですね。難しい、とも言えますが、テンポが遅くて追求しやすいです。

子供の頃だったらどうだったんだろう。厳しさはなく、いろいろ受け入れてくれる先生だったのでOKもらえたかもしれません。

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