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もう一か所、コーダが意外と楽です。一度書いたでしょうか?これはうれしいことです。
最後にきて最難関がある曲の場合、仕上げられずに悔しい思いをすることがありますが、このコーダはしっかり覚えこめば、無理な要求はしていないのでまず弾くことが可能です。
まだ練習風景ですが…。
まあ、これをもって「弾けそう」などというのはおこがましい話なのですが、自分が納得できそうな予感がします。とりあえず家族に聴いてもらうことが目標なので、練習中にリフレッシュにならない時がままあるとしても少々のことには目をつぶります。
話は飛びますが、リストはこのエンディングでさらに華々しい超絶技巧を凝らすこともできたはずです。でもそうしなかった。なぜでしょう。
推測の域を出ませんが、あまりに技巧に走ると聴衆は音楽より演奏者に注意を向けてしまうということがあるのかもしれません。リストは作曲者としてまず、作品に注目してほしかったに違いありません。
もう一つ、これも憶測ですが、リストは多くの人がこの曲を愛するようになって、演奏に挑戦してほしかったのではないでしょうか?コルトー先生の教科書にはこの曲のいくつかのバリエーションといえるものが収録されていますが、どれもこれも、とても弾く気にならないようなものばかりです。難しすぎるのです。ですから、プロ以外のピアニストにも弾いてもらいたいという気持ちがあったのではないでしょうか?
それでもこの曲は難しいですね。次回はどう転んでも弾けそうもないところを攻略する方法(?)を考えていきたいと思います。もしあれば、ですが。