ラ・カンパネラ – その46(さらに第二テーマを弾くヒント)

「ラ・カンパネラ」
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本当にこの曲は出だしが難しいです。ようやく第一テーマの最初の回を弾けるようになってきたと思えば、装飾音が付くだけで音は外すはグダグダになるはで、のっけから突き放されたような感じがします。そして第二テーマに入っていくわけですが…。

この高音のファ♯が当たらないんですね。まだ意識できることがあるはずです。


楽譜にある通り、下のファ♯を右手で取っている人はいないと思いますが、つまりここに16分休符がある、と意識できますね。32分音符を弾いたらさっさと高音部へ手を移動することが大切ですね。この場合、手は鍵盤の上を低く飛ぶ方が良いようです。もし飛ぶのではなく幅広い手でつかむ感覚を持てる方はそのようにした方が確実でしょう。

さて、この仮想的な16分休符を有効に用いるためにできることがまだあります。それには32分音符とさっさとサヨナラすることです。以外にこれが難しいんですね。

繰り返し出てくる32分音符ですが、最初のものは鍵盤が黒-白-黒となります。つまり指の位置が高-低-高となるわけです。他の部分も弾いてみるとわかることですが、高-高-低の場合はとても弾きやすいです。この点は以前にも書いたと思いますが、弾き難さによって指がその位置に足止めを食ってしまうのです。

ですから、32分音符の練習を繰り返すことが一つ。弾いたらすぐ高い音に跳ぶ練習を一つ。つまり、

こんな感じでしょうか?あえて16分休符は外しています。これで間に合うなら休符のありがたみも感じられるのではないかと思います。実際には休符があるので余裕ができるはずです。さらにこんなのはどうでしょう。

この音型で続く部分も練習していきます。続けて曲通りの音程で続けてこのリズムを弾いてみることもできるでしょう。成果のほどはまだ不明ですので、フライング提案なのですが、結果報告はしたいと思います。

CDなどで聴く演奏では32分音符が非常に素早くはっきりと打鍵されているのが感じられます。まずこの一つ目の課題をしっかりと練習してみたいと思います。それに加えて、提案した二つ目の課題ですがこれはコルトー先生によるものではないので効果があるかどうか、挑戦です。

以前書いたように、上記の楽譜ではpppと変化しますが、pの部分は音量を上げていくのに対し、ppの部分はそのままです。全体としてはテンションが上がっていきますが、音量の対比はつける必要があります。これは、次の変奏の部分ではシフトペダルを使うよう記譜されていることで一層はっきり示されています。

自分としては第一テーマに装飾音が入ってくるところを何とかしたいので、その練習方法も模索しているのですが。良い提案があればほしいところです。

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