趣味なのですからこのくらいで満足していればよいのですが、なぜかこだわり始めるとこだわってしまう私の悪い癖。
三度の音程を弾くのに、3-4の指使いですと同音量になってしまい、違いをつけにくいです。そこで今度は極力5、つまり小指をメロディーの側に使うことにしてみました。3-5の指使いの場合、5の指に思いっきり力をかけても、3はソフトに弾けるような感じがするのです。試してみたのが次の動画です。
薬指で弾いてしまっているところもありますが、小指で弾いているところはかなり区別がついてきたような気がします。少なくとも気がします。
あまり変わり映えがしないというご意見もあるかもしれませんね。実際のところ、演奏中に聴こえている音と、改めて演奏後に聴く音では違いがあります。弾いている時よりはましに聴こえます。それでうまく弾けるようになってきたかのように錯覚しているのかもしれません。
とりあえず、次の段落まで続けて弾いてみました。
後半はメロディーラインがはっきり響くように書かれていますから、あまり苦労はないのですが何かガチャガチャしていますね。テンポはもう少し遅くてもよいのか、それとも何か慌ただしく聴こえる要素があるのか?ここまでの部分を聴いてみて改めて感じるのは、伴奏の音が大きい、ということではないでしょうか?
小指でメロディーをはっきり弾くようにしたとしても、特に16分音符があまり目立つと全体にごちゃごちゃした印象になるようです。プロの演奏家たちのテンポはそれほど違いはないと思うのですが、とても「ゆったり」として聴こえます。16分音符がスラーの中に溶け込むように柔らかく響いています。
というわけで、今度は16分音符を柔らかく弾く練習をしてみたいと思います。ちょっと退屈な気もしますが…。しかし16分音符が「ダンダンダンダン」鳴っていては、全体として聴くに堪えないものになってしまいますし、現状そうなっていると思いますのでソフトにソフトに弾いてみたいと思います。
左手はどうでしょうか?やはり大きいような気がしますが、しっかりと支えるためにある程度の強さは必要な気もします。プロの演奏のバランスは絶妙で、やっぱり違うなぁと痛感します。譜面づらは優しいのにこのソナタの底知れない難しさを感じます。実際これだけポピュラーになるわけですからね。それだけ演奏家に取り上げられられ、挑戦意欲も掻き立てられる曲なのでしょう。
でも弾いていて楽しいのも事実です。楽しさを保ちつつ、16分音符の練習に行ってみたいと思います。