ラ・カンパネラ – その36(32の補遺-練習)

「ラ・カンパネラ」
このページには広告が含まれています。

その32で書いたことを実際に練習してみました。やはり、まだそんなに練習できていないのでミスタッチはあります。ですが、意識をすることでだいぶ良くなってきたと思います。



先回にしてもそうですが、スピードが遅いのは仕方のないことと考えています。大体そのような筋肉を鍛えてきたわけではありませんから。ただこれからも演奏が乱雑にならない程度には速く弾きたいと思っています。

なんだか音量が揃っていませんね。全部同じ方法で動画にしているのですが。不思議です。

再度楽譜ですが、


青印は視点の中心となる位置ですね。赤矢印が感覚で覚えてしまいたい動きです。それで、最後の右手と左手が開いていく部分の練習をしているのが下記の動画です。


だいぶんのんびりとした練習ですが、効果はあります。ミスタッチしておきながらなんですが、この方法でこの部分はクリアできると思います。ちょっと地味な練習ですけれども。もちろん目で指を追うことはしません。感覚です。

むしろ、難しいのは短い赤矢印で示した流れですね。どうしても一度手の位置が動きますので、感覚と言っても単純に隣の音に移動するわけではありません。それでもこの小節では親指の位置があまり動かず、右手はファ♯、左手はレ♯とミに限定されるというところがヒントになるでしょうか?

どこに手の基本ポジションをとるかで弾きやすさはずいぶん変わります。これについては個人差もあると思いますので言及は避けますが、この部分ではゆっくりと、かつ時間をかけて手、腕に覚えさせることは肝心です。決して最初から速く弾いて音を外してはいけません。癖になって間違った音を海馬が格納してしまいますから。

どうしても同じ場所で間違える場合、定着した記憶をいったんクリアして(クリアは無理ですかね)、正しい音を弾くように十分に速度を落とした練習を行うのが一番です。急がば回れとも言います。ちょっと気が進まない方法ですが、速いスピードで弾き続け、もうちょっとでうまくいく、と考えるのは意外に多い落とし穴です。

で、そういうところばかり練習しているとストレスが溜まりますから、上手に弾けるようになったところをブラッシュアップするようにする練習をはさむとよいと思います。自分がどのように表現したいかを考えながら弾いてみます。これは本当に楽しい練習です。録音して客観的に聴いてみるのもいいですね。弾いている時に自分で思っている音と、録音などして聴いてみると、かなり差があることに気づくでしょう。自分では思いっきり緩急、強弱をつけているつもりなのに、それほどには聴こえないということもあります。もっと思い切りやってみる必要があるのかもしれません。逆の場合もあるかもしれませんね。

ぜひとも楽しい音楽ライフを!

タイトルとURLをコピーしました