皆さん、楽しく練習しておられますか?
ある程度練習する時間が取れたので、少しは進展があるかと思い、先回までは弾けなかったところを録画してみました。反省とともに見てみたいと思います。
なんとなく弾けている感じがしますでしょうか? まだミスタッチや音の抜けがありますね。現時点では仕方のないことですけれど。
楽譜ではこのように書かれています。
右手の同音連打がやはり難しいですね。繰り返して慣れていくしかないでしょうか。そういえばこういう部分でも「リズム変奏」は役立つのでしょうか?機会があれば試してみたいと思います。
この部分はあまり指を見るための視野が広くなくてよいのが救いです。左手はほぼ見なくて済みますが、時々度忘れしてしまいます。特に四拍目の休符を忘れて弾いてしまうことがままあります。小節の最後が三連符なのは助かります。
楽譜をよく観察すると、最初の下降音型はfですが32分音符に入ったところからpでかつuna corda(一本の弦で)、つまりシフト・ペダルを踏むように指示されています。そしてその小節の最後にクレッシェンドが書かれています。
幾つか演奏を聴いてみましたが、個々の音量の弾き分けを明確にしているのを聴いたことがないような気がします。割と大きめの音量でずーっと弾いている感じです。私などは、32分音符がうまく弾けないので必然的に音量が落ちてしまうのですが・・・。
プロフェッショナルはあまり強弱記号に左右されずに弾いているのは、その方が聴衆に与えるインパクトと言いますか、感動が大きいと考えているのかもしれません。実際に聴いてみると、確かに曲としてはその方が聴きごたえがあります。
「練習曲」ではありますが、ステージで演奏する場合、ピアニストは練習のためにそこで弾くわけではなく、「曲」として披露するわけですから、それはそれで正しいのかなと思います。
私自身も家族に聴かせるという目的で練習しているので、目標は「練習曲」としてではなく、「ラ・カンパネラ」として弾きたいと思っています。ただ、この曲は練習曲としても大変優れていると思います。手が大きくなったような錯覚を起こします。以前にも述べましたが、「月光」の三楽章で苦労していた部分が俄然弾きやすくなりました。ただ、同時進行している即興曲第一番では逆に指が開きすぎてしまうところが出てきました。
何にしても楽器は難しいですね。ある書物では、今まで弾けなかったところが翌日急に弾けるようになるのは、脳の海馬が睡眠中に情報を整理してくれるからだそうです。海馬がよく働くように睡眠を十分にとる必要があるということでもあるのでしょうか?規則正しい生活などまでもが練習の一部と考える。なかなか面白いものがあると思います。
もっともプロになってしまうと、時差ボケやら何やらで規則正しい生活を送るのはなかなかに大変そうです。NHKの「スーパーピアノレッスン」で教えていた・・・えっと誰でしたっけ、名前が出てこない(海馬云々の話じゃないですねこりゃ)先生は、犬の散歩をしていましたし、若い人たちの練習時間が長すぎて、大切なことをする時間が奪われていると嘆いておられました。本を読むこととか何か、そういう話だったと思います(4時間後、思い出しました。ジャン=マルク・ルイサダでした)。
逆に言えば、こうした心構えを持って練習に臨めば、生活全体にもよい影響があるのではないでしょうか?