今回も楽譜はコルトー版を使用しています。詳しい内容説明はできないものの、勘所はお伝えできるのではないかと思います。(楽譜はAmazonで入手可能。下部の広告に含まれている「アンプロンプチュ」がそれです)。
本来ならば、ゆっくりと譜読みをしながら運指を固めていくのが筋ですが、初回ですからちょっとだけごく一部の練習の方法を書いてみたいと思います。
とりあえず、冒頭の二小節目をただ弾いてみました。以前に練習したことはあるので初見ではありませんが久しぶりです。
だいぶぎこちないですね。この後コルトー先生がほとんど1ページ目を使って書かれた練習をさらってみました。変化はあるでしょうか?
練習後がこちら。
練習したから速くなっただけ?かもしれませんが、いくらか流れるようになってきているのではないでしょうか。それから、左手が結構弾きにくいのですが幾分滑らかになり、右手のメロディーを邪魔しなくなっているように感じるのは身びいきでしょうか。(ペダリングのことをすっかり忘れていました!)
行った練習についてです。まず右手。最初にプラルトリラーの練習ですが、
E♭FE♭FE♭FE♭と弾きます。運指は1-3-2-3-1-3-2です。最後の2の指がアクセントのつくところですね。アクセントは指の力で軽くつけます。これが基本です。調によってはもっと弾きやすいのですが、A♭メジャーなので、この位置は弾きにくいです。
つづいて、連続する2音をトレモロ(そこまで速くなくてもよいですが)して、1小節分2音の組み合わせを連続して行っていきます。これもリズム変奏が効果的と思います。思いますというのはサボったからです。
さて、左手。これが結構難物で運指は、5-1-3-4-1-3,5-1-3-4-1-3 と同じ形の連続なのですが、D♮とE♭を3と4の指が担当するのですが動かしにくいので最初の動画のようにぎこちなく聞こえるのだと思います。
先生の教えはこの3と4を交互に弾きながら最高音と最低音とを織り込んでいく、というものです。楽譜で書けないのがもどかしいですが。
特段宣伝する気はないのですが、即興曲(全4曲入っている)の練習にはコルトー版は最高だと思います。運指が自然で(時として最初は自然だとは感じられないところもありますが、理にかなっていることがやがて分かります)、練習方法が秀逸ですので。「幻想即興曲」も最初からこれを使って練習すればよかったかなと思っています。
次に練習するときには運指の確認をしながら進めていこうと思います。なかなかこちらの曲の練習の時間が取れなくて…。まだまだ「ラ・カンパネラ」にも書けそうなところがありますね。できればそちらにも触れたいと思っているのですが。また機会を改めまして。