即興曲第一番-その12(これまた難関)

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ラ・カンパネラほどではないにせよ、いや、比較するようなことではないですね、即興曲第一番にもなかなか弾かせてもらえないところがあります。ここです。


まだ練習の速さが速過ぎでしょうか。もっと確実に弾いていく必要があります。

この部分はコルトー先生の教えがたくさん書かれているところです。私に適応できそうなところをかいつまんで、少しだけ。


まずは、最初に戻ったのかな?と思わせて発展していくところ、音程が平行的に上がっていきますが、個々の指遣いについては様々な案が書かれています。特にプラルトリラーをどの指で弾くかということが問題になります。平行的に上がって行くと言っても、実際には指の開きは大きくなっていきます。ですから、それに対応できるようにプラルトリラーを曲の冒頭とは異なる運指で弾くことにはメリットがあります。

しかし、コルトー先生はデメリットの方に注意を向けています。一言でいえば、運指が変われば響きが変わる、ということになります。

つまり先生は曲冒頭と同じ指遣い(1-3-2)でこのプラルを弾くことを推奨しています。実際にやってみますと、2-5の指を大きく開く必要があることに気付かれるでしょう。しかし、それさえ克服してしまえばプラルトリラーの響きを損なうことなく、しかもわずかな努力で達成できると先生はおっしゃるのです。

2-5の指の開きを広げる練習ですね。実際にそれらの指が当たる鍵盤を交互に弾くことに始まって、お定まりの「リズム変奏」です。確かに私のような小さな手でも、何とか弾けそうではあります。

そして特に緊張してしまう場所ですが、右手がキラキラと輝きながら舞い降りてくるような箇所です。前にも触れましたが、右手は三拍子、左手は二拍子と勘定できるのですが、なんといっても右手の高音側にアクセントがあることが演奏を難しくしています。それも裏拍。

理想を言えば左手は何も考えなくても自動的に弾けて、右手の表現に注意を集中できればと思います。でも、左手は時々厄介な跳躍を要求されます。それらも含めて、やはりゆっくり弾くことから始めて左手の動きを脳に刻み込んでしまうしかないようです。

しかし、時すでに遅し…、じゃなかった、言うは易く行うは難し、です。繰り返し繰り返し同じところをぐるぐると弾き続けることになります。

先日立ち読みした本に、「居間に楽器があるとなかなか上達できない」みたいなことが書いてありました。もちろん言いたいことがあるわけで、「聴かされる身にもなってみろ!」ということです。同じところをぐるぐる練習されては一緒にいる人たちの神経が参ってしまいますよね。そういう意味です。

私の場合は、耳掛けのヘッドフォンをして電子ピアノで練習するので、カタカタ音がするのは仕方ないとして、何を弾いているのか周りの人に聴こえるわけではないので、また居間には置いていないのでこの問題はうまいとこと避けることができています。

耳鼻科の先生は「ヘッドフォンはダメ」と言われますし、実際耳には負担になるのもわかっていますが、基本朝練なのでどうにもなりません。

私は良いものを見つけました。基本的にはイヤフォンなのですが、耳にかけるようになっていて周りの音も聞こえますし、圧迫感がないのです。多少音漏れがするのは仕方ないと思っています。正直に言いますと、それまで使っていた重たいヘッドフォンだと頭部を圧迫して、頭髪に良くないのではないかと、それでなくても薄くなってきているのに、というのが最初の動機で探し始めました。

せっかくですからご紹介しておきましょうか。KOSS(コス) KSC75 耳かけイヤホンというものでした。2,000円でした。って、あれ今見たら800円も上がっている。え、一万円以上する店もある…。今だと楽天が一番安いですね。例えば、

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とはいえ、生ピアノに勝るものはないですし、イヤフォンなので耳に負担がかかることは避けられません。頭髪に優しいことは確かです。コードが少し短いので延長コードがあるといいと思います。

何にせよ責任は持てませんので、聴力を大切にしている方は特に要注意ですよ。

今回は話があらぬ方へ行ってしまいましたが、もう少しゆっくりと、場合によっては片手ずつ、辛抱強く根気よく練習していきたいと思います。「ラ・カンパネラ」の方も多少は進展がありますので、折を見て触れたいと思います。

しかし、この二曲は手のひらき加減に差があり過ぎて、同時練習がきついです。しばらくはまた練習期間を取ることになるでしょう。

皆さんも頑張ってくださいね。

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