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第一楽章の3連符は安定した音量、音質で弾くことが求められます。
この曲では基本のビートになっていますから、あまり「ゆらす」のはお勧めではありません。楽譜を見る限り、特に弾きにくい箇所は、下記
のリズムのところくらいでしょうか。付点8分音符と16分音符の組み合わせは楽譜通り4/4ですから合わせにくいです。
でもそこをどう合わせるかについての話はまた改めてにいたしたいと思います(実は難しくありません)。
第一楽章を「荘厳に弾きたい」と書きましたが、ゆったりと重みを持たせるにはあまり速く弾いてはならないでしょう。とはいえ、あまり遅いと聴き手が退屈してしまうでしょう。「弾く人も聴く人も楽しめる」演奏を目指したい私としては何より避けたいパターンです。
テンポに関する論文がネット上にあるようですが(シュナーベル版ではテンポの変化が詳しく書かれていると聞きましたが?)、あまり気にせず、まずは自分の弾きたい速さで弾きましょう。テンポ自体が個性ですから。
でもそれだけでは何も意見を述べていることになりませんので、何か書かないと…(笑)。
- 1音目を本当に心なしか長めに弾く方法があります。
ただしこれは本当に曲の先頭だけ、あるいは曲調が変わるごくごくわずかな箇所のみで適用することになるでしょう。多いと鼻につきます。
聴き手が気付かないくらいでちょうど良いと思います。 - レガートで
ダンパー・ペダルを踏んでいるとはいえ、各音がしっかりつながっているように弾くのは良いことです。無頓着でいると、わずかなペダルの踏みかえの時にぼろが出てしまうかもしれません。 - 均質な音で
これは結局のところ指を鍵盤の上に置いておき、手(あるいは指)の重みで押さえていくような感覚で弾くことにしました。少なくとも鍵盤の上に指を落とすような弾き方をする箇所はないでしょう?
手首をぐるぐる回したり変な弾き方もしてみましたが、結局ここに落ち着きました。
もっとも、楽章を通して同じ音質で弾くわけではないと思います。今は総論で、各論に入ったら、また細かいことを言い出すと思います。
基本的には柔らかい音ですね。 - 指遣いを守る
結構重要です。「園田版」の指遣いは、音質を念頭に置いていること、合理的であること等とても良いです。ただし、実のところすべて従っているわけではありません。
今回は当たり前すぎて参考にはならなかったかもしれません。
各論の方でフォローできればよいのですが…。
それにしても斬新な曲ですよね?発表当時は当然【現代音楽】だったわけですが、延々と分散和音が流れ、ようやくメロディーらしきものが出てきたと思ったら音程がさっぱり変わらなかったり(7番の交響曲にもそんなメロディーがありますね)。
上の曲はフィリップ・グラスのグラスワークスという、まあ現代作品といってよい曲ですが、冒頭の”Opening”という曲は私には「月光」を想起させます。
ピアノ独奏譜がネットで無償で取得できたと思います。思いのほか難しいんです。
同じく上の曲は、同じ作曲家のIn The Upper Roomというバレエ組曲の第8番です。こちらも似ていると思われませんか?ご存知の方も多いかと思いますが、大雑把に「ミニマル・ミュージック」という分類がなされています。
次回はリズムの合わせ方にしましょうか?
では、また!